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共働き世帯の家事負担をもっと軽く! ラクするコツ&夫とうまく分担する方法

kurashino

共働きの家庭であっても「家事をしているのはほとんど妻」という家庭は少なくありません。つもりにつもった不満が爆発して離婚を考えだす女性もいるほど、日本の家事事情は女性に大きな負担をかけています。

今回は、家事の負担を少しでも軽くするため、夫の家事参画を促すコツと「ラク家事」の方法をご紹介。家事のかたわら、円満で楽しい家庭づくりにも取りかかりましょう。

共働き夫婦における家事分担の現状

男女共同参画社会を提唱しているわが国ですが、家事に関しては家族が協力し合うパートナーシップよりも、妻がリーダーシップを取ることで成立しているのが現状です。
まずは、日本の共働き夫婦における家事分担の現状をみていきましょう。

1.日々の家事は妻が主流

下図は、日本の夫婦における「家事・家庭のマネジメントの分担」を表したグラフです。夫婦の分担状況は「妻」「どちらかというと妻」の合計が、ほぼ5割以上を占めています。
なかでも多いのは「食事の献立を考える」「食材や日用品の在庫の把握」で8割を超えています。食事は生きていくうえで欠かせないものであり、掃除のように毎日しなくても命に別状がないものとは違います。もっとも優先すべきである「食事」に関する家事は、献立の決定から食材の調達、在庫管理など、妻が重い役割を担っているのが実際です。

男女共同参画局「共同参画2020年9月号 家事・家庭のマネジメントの分担

ちなみに、夫が比較的参加している家事は、「家計管理・運営」と金銭的なものであり、日常的な雑事では「ゴミ出し」が多い結果となりました。とはいえ、「どちらかというと夫」を含めても2割に届かずじまいです。

2.子どもが生まれると妻の家事時間は倍増

続いて、家族構成で見た時間の使い方をみていきましょう。下記グラフを見ると単独世帯の家事時間に男女差はあまり見られませんが、結婚をすると男性の家事時間は減少し、女性の家事時間はそれまでの1.7倍に増えています。子どもが生まれると、ここに育児時間が加わり、妻の負担はさらに大きくなります。夫も育児をしてはいますが、妻の半分程度にしか過ぎません。ただし、夫の仕事時間は増えており、そのぶん家庭のことは妻がこなすという構図がうかがえます。結果として、「仕事+家事」のトータル時間は女性のほうがやや多く、仕事に家事にフル稼働しているため、ワーキングマザーは息つく間もないほど忙しい毎日を送っています。

男女共同参画局「共同参画2020年9月号 家事・家庭のマネジメントの分担

夫に家事を分担するコツ

「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という考え方は、過去のものになりました。しかし、実際の家庭生活では妻が主力であり、これは共働きであってもさほど変わりはありません。少しでも妻の負担を軽くするためには、夫に家事に参加してもらうことが一番です。ここでは、夫に家事を引き継ぐコツを紹介します。

家事の内容をリストアップして担当を決める

いきなり家事をお願いしても日頃からあまり家庭のことをしていない夫は、何をすればよいのかわかりません。まずは、家事の内容を洗いざらいリストアップして、夫婦で担当を決めましょう。家事の内容を具体的に示すことで、家事の量が膨大であることを夫に理解してもらえるチャンスにもなります。
たとえば、毎日の食事に関することは、調理と食材の買い物は妻、食器の後片付けは夫というように担当を振り分けます。こうすれば、妻は食事に関する「調理」「買い物」「後片付け」の3つの家事のうち、ひとつを減らすことができます。夫だって独身のころは洗い物をこなしていたはずなので、できないことはありません。
このように、「ハードルの低い家事」から夫の担当に振り分けるのがポイントです。特に「ゴミ出し」は毎日ではないぶん、取り組みやすいといえます。まずは家事能力に関係なくできそうなものからチャレンジしてもらいましょう。

家事タスクを分解して具体的に伝える

ひとり暮らしを経験したことのある夫は、掃除・洗濯・簡単な調理など家事全般が一通りできる人が多いようです。一方、結婚するまで実家暮らしの場合、洗濯の仕方すら分からない人も少なくありません。
このように基本的な家事スキルの備わっていない夫には、やるべき家事の方法を分解して具体的に伝えるとよいでしょう。たとえば「洗濯物を洗う」ときには、洗濯機の使い方や使用する洗剤の量、干し方を付箋などに書いて洗濯機の近くに目立つように貼っておきます。こうすれば、口を出さずとも、何度か洗濯をするうちにだんだんと覚えていくので心配いりません。
ひとり暮らし経験者でも、家電によって使い方が異なるため、慣れるまでは同じ対応をするほうがよいでしょう。家事をするたびに聞いたり言ったりすることがなくなるので、お互いにストレスがかかりません。

完璧でなくても褒めて家事に対する自信につなげる

家事分担の日常化を図るコツは、相手のやる気を削がないことです。たとえ完璧な仕上がりでなくても褒めることが重要です。家事に不慣れな夫の場合は、長く温かい目で見守りましょう。
慣れないうちは誰でもすぐには上手くできないものです。一生懸命やっているにもかかわらず悪い点ばかり言われたら、家事が少しも楽しくない仕事になってしまいます。
改善してほしいときには、「こうしたほうがもっと○○になるね」のように、叱責ではなく提案という形で伝えましょう。きっと素直に聞いてくれるはずです。
夫が得意そうな家事を発見できたら、「○○は妻より得意」と思わせるようにすると効果てきめんです。たとえば、「子どもの寝かしつけはパパのほうが得意」「洗面化粧台の掃除は妻より自分のほうがキレイにできる」など、自信が持てるようになり、自分がやらねばと思うようになると、家事が少しずつ「やって当たり前のこと」へと変化し、次第に慣れていくことでしょう。

「家事ができないと将来、自分が困るようになる」と夫に伝える

家事は生きていくために必要な作業です。したがって家事ができないとゆくゆく夫自身が困ることになります。たとえば妻がこの先、突然入院した場合に夫は家事ができないと、日常生活に大きな支障が出てくるでしょう。
近年では親と同居する子どもは少なくなりつつあります。子どもにも仕事や家庭の事情があり、簡単には頼れない場合もあります。運よく近くに子どもが住んでいても、忙しくしているようなら負担をかけることにもなるでしょう。その点、家事のスキルを磨いておけば身体が健康な限り、人に頼らず日常生活を送れます。高齢になったときには、夫婦で協力して生活していけることを夫に認識してもらいましょう。

「ラク家事」の導入もひとつの方法

「仕事が超多忙」「実家の両親の介護をしている」など、なかには夫がどうしても家事をできないケースもあるでしょう。この場合はできるだけ「ラク家事」を目指しましょう。ここでは、「ラク家事」の方法を紹介します。

家事時間をできるかぎり少なくする

はっきり言って家事というものは、毎日やってもキリがないものです。したがって、ときにはプロの手を借りることをおすすめします。たとえば月1回、料理代行サービスを利用して、1週間分の作り置きをお願いしてみましょう。1週間だけでも夕飯を作る手間から解放されるなら、妻の心身はグッと楽になります。疲れすぎて何も料理をしたくない日のための作り置きとして保存するのもよいでしょう。
また、買い物はネットスーパーを利用すると買い物に行く時間を省けますし、お米など重い荷物を運ばなくて済みます。退社後はまっすぐ帰宅して、すぐに調理に取りかかれることも大きな利点です。
料理をする気力がないほど疲れている日は、お惣菜にプラスアルファをするだけでも十分です。買ってきた揚げたてのトンカツと千切りキャベツ、彩りとしてミニトマトやキュウリのスライスを載せれば立派なメインディッシュです。家族も喜んで食べてくれます。

家電製品を上手く活用する

近年の家電製品は非常に性能が高く、ラク家事の強い味方です。便利な最新家電を上手く活用するようにしましょう。たとえば、食洗機を導入すればお皿を洗う手間がなくなります。高温洗浄のため除菌効果も高く、衛生面にも優れています。床掃除はロボット掃除機に任せてしまいましょう。センサーが付いているのでテーブルやイスの下もキレイにしてくれます。
食事の支度にはおいしい料理を簡単に作れる電気圧力鍋がおすすめです。手間や時間がかかる豚の角煮や野菜ポトフなどの煮込み料理が簡単にできます。電気を使用するため火事の心配もありません。帰宅後、材料を入れてボタンを押せば自動的に出来上がるので、その間にシャワーを浴びるなど時間を効率的に使えます。
便利な最新家電に右腕となってもらい、少しでも労力を減らしましょう。

自分にとって負担が少ない家事の仕方を選ぶ

家事の仕方は家庭の事情により違いがあります。妻がフルタイム勤務で帰宅が遅くなりがちな場合、平日にできない家事は休日にまとめてするのもよいでしょう。自分にストレスがかからないやり方をおすすめします。とはいえ、せっかくの休日に掃除や片付けに追われるのも、それはそれでストレスが溜まりそうです。であれば、家事を溜めすぎない「ちょこちょこ家事」はいかがでしょうか。たとえば、「歯磨きをするときに洗面化粧台を軽くキレイにする」「入浴時にバスルームの壁をサッと磨いておく」など、ついでに軽くキレイにしておけば汚れもひどくなりません。

まとめ

共働きをしながら家事や子育て、介護をすることは決してラクではありません。心身ともにストレスを抱えることもあるでしょう。仕事で疲れているにも関わらず、家族のために家事をこなすワーキングマザーは素晴らしい存在です。しかし、夫に家事を分担したり家事をラクにする方法を使ったりして、自分のこころとからだをいたわることも必要です。何よりも大切なことは家族で仲良く暮らすこと。完璧に家事をすることではありません。少しでも家事の負担を軽減して、毎日を快適に過ごしましょう。

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