暮らし・住まい

家電の買い替えはいつがお得? 古い家電はどうする?

kurashino

「いま使っている家電が寿命を迎える」
「引越しにあたって家電を一新したいけれど、費用も抑えたい」
「最新の家電は電気代が安いらしいので買い替えたい」
このように、家電の買い替えには、押さえておくべきポイントがたくさんあります。

この記事では、家電ごとの「お得な買い替え時期」や「買い替え時に気をつけたいポイント」を詳しくお伝えします。

家電の買い替え。いつがねらい目?

一般的に家電の値下がり時期は、「販売店の決算期」「家電のモデルチェンジ時期」「年末年始」です。

多くの家電販売店の「決算期」は3月と9月。この時期は在庫を抱えたくないため、その前月から値下がりします。
「モデルチェンジ時期」も同様です。前月頃から、現行モデル(一カ月後に旧モデルとなるモデル)の値段が下がります。
「年末年始」は、お客様を多く集めたいので目玉商品が多いですが、人気商品は逆に値上がりします。

しかし、上記はあくまで一般論。実は家電の種類によっても、お得に買い替えられる時期は異なります。

冷蔵庫

冷蔵庫の新型モデルは10月〜11月に発表されます。そのため9月頃から安く購入できます。
冷蔵庫は常時電源が入っているので省エネ性能によってコストが大きく変わります。多少高額でも省エネ性能が高いのであれば、数年でコストが逆転することも起こりえます。

テレビ

テレビはどんどん大型化しており値段も高額です。そのためボーナス時期に値下げをします。
春と秋に新モデルが発売されますので、そのひと月前も安くなります。結果としてテレビがもっとも安くなるのは、これらのタイミングが重なる6月~8月です。
ただし、テレビはオリンピックやワールドカップなど、大きなスポーツイベント前に値上がりします。
テレビの購入は家電のなかでも特に計画的に行うのがおすすめです。

エアコン

エアコンは季節による値動きが大きく、本格的に暑くなる前の7月頃にもっとも値上がりします。これらの時期には取り付け業者も忙しくなりますので、購入してもなかなか設置できないことも。一方、需要が一段落する時期と決算期が重なる9月頃には値下がりします。最近は猛暑が続いており、エアコンが高額な期間が延びています。

洗濯機

洗濯機の買い換えのタイミングは、縦型とドラム型で異なります。縦型の場合には6月〜8月、ドラム型の場合には8月〜10月です。
縦型の洗濯機も大型化しているので、古い家屋では水道の蛇口と洗濯機がぶつかる場合があります。さらにドラム型の場合は、扉を開けるためのスペースが余分に必要になりますので特に注意が必要です。メーカーのホームページに細かい寸法が記載してありますので、事前によく調べて購入しましょう。

パソコン

日進月歩のパソコンは、「春・夏モデル」「秋・冬モデル」の2つの時期に発表されるため、6月~7月頃と12月~1月頃に値段が下がります。
パソコンは壊れてしまうと内部のデータが失われたり、取り出しにお金が掛かったりと被害が大きいので、調子が悪くなる前の早めの購入がおすすめです。

買い替え時に注意したいポイント

最適な買い替え時期を押さえたところで、買い替え時に注意したいポイントを整理しましょう。
ここでは「サイズ」「省エネ性能」「処分方法」について順番に見ていきます。特に「省エネ性能」や「処分方法」は、選択によっては不利益につながることもあるので要注意です。

サイズ

家電を買い替える前に、サイズを事前に把握しておくことは重要です。特にマンション等ではエレベーターや廊下が狭いこともあります。
また、ドラム型洗濯機や冷蔵庫など扉が開閉するものは、そのためのスペースも余分に必要になります。
単に置きたい場所に入るかだけでなく、快適に使えるのかもチェックしましょう。ここは意外と見落としやすいポイントです。たとえば、テレビの場合には、大きくなるほど見やすい位置が遠くなります。使用するソファ等の最適な位置も変わりますので、室内の他の家具との配置のバランスとあわせて検討するようにしましょう。

省エネ性能

実は家庭での電気使用量は、一部の家電に大きく偏っており、冷蔵庫、照明、テレビ、エアコンだけで、全電気消費の44%に及んでいます。

経済産業省資源エネルギー庁「家庭における消費電力量のウエイト比較」の情報を基に作図

たとえばLEDライトは電球より85%も省エネですし、冷蔵庫は2007年よりも2017年のほうが約49%省エネです。冷蔵庫は常時通電しているので、日々の電気代を考えるとこの差は大きいのです(※1)。

経産省では、以下に示す「省エネラベル」を家電に貼付したり、ウェブサイトで家電の省エネ性能を公表したり(※2)しています。購入前に参考にしましょう。このとき、購入時のコストだけでなく、ライフサイクルコストを考えることが重要です。

経済産業省・資源エネルギー庁「統一省エネラベルとは」より転載

古い家電の処分方法

新しい家電を購入するにあたって見落としがちなのが、古い家電の処分法です。
オーソドックスな方法は、「自治体への引き渡し」です。しかし、これには費用がかかりますし、大きな家電は運ぶだけで大変です。
このほかの処分方法として、「買い取り事業者に依頼する」「フリマサイトを利用する」が考えられます。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

自治体の回収、自治体の引き取り場所に持ち込む方法

よく知られる処分方法は、自治体に回収を依頼する方法です。この場合には家電リサイクル法により、以下の4つの家電にはリサイクル費用が掛かります。リサイクル料金は、家電の種類や大きさによって1,000~5,000円と大きく異なります。

  • エアコン
  • テレビ
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

自治体に回収を依頼すると、回収までに長い期間がかかる場合が多いため、アパートなどでは、他の住民への配慮が必要です。
冷蔵庫等は重たくてひとりでは運べないと思いますが、これらの輸送を事業者に依頼した場合には、収集・運搬料金が別にかかります。この費用は事業者によって異なるので、特に注意が必要です。なかには無料と言いながら、トラックに積み込んだ後で費用を請求されるというトラブルも起こっています。安心なのは、自治体のウェブサイトに記載されている事業者のなかから選ぶこと。数社から見積もりを取得して比較しながら決めると、よりよい選択になるでしょう。

買い取りサービス、出張買い取り

買い取り事業者に持ち込んだり、出張買い取りを依頼したりする方法もよく使われます。
この場合、リサイクル費用がかからないため、たとえ少額であっても引き取ってもらえるのならばそのほうがいいでしょう。ただし、せっかく依頼をしても、引き取ってもらえないケースもときとしてあります。事前に見積もりをとるのが有効です。
なお、買い取り事業者による家電の買い取りは、概ね5年が目安です。見積もりを取るときには、「メーカー」「型番」「製造年月日」の情報が必要です。問い合わせ前に確認しておきましょう。

フリマサイトの利用

最近増えているのが、フリマサイト(アプリ)を使って自分自身で販売する方法です。利用するサービスによっては、かなり大きな家電であっても交渉成立後に引き取りに来てくれます。
事業者による買い取りサービスでは5年程度で買い取ってもらえなくなりますが、個人売買であれば買い手さえ見つかれば売却できます。ただし、商品に魅力がなければ値段がつかず、送料負担を考えると赤字になることもあるので注意が必要です。
フリマサイトでは、魅力的な紹介文を書いたり、出品中に買い手からの質問に答えたり、値引きを要請されたりするなど、やりとりは意外と大変です。買い取りサービスよりも手間がかかることを念頭に置いておきましょう。

まとめ

家電は種類によって値引き時期が大きく異なります。
また最近の家電は、10年前の半分しか電力を使わないなど省エネ性能もずいぶん向上しました。これによって家電のライフサイクルコストが大きく変わりますので、購入時のコストだけでなく、その後の電気料金が下がることも含め予算を決めると、なおよい買い物になるでしょう。
なお、古い家電の処分方法によっては、処分費用を払うことになったり、逆に高く売れたりと、結果が大きく異なります。将来、中古品として販売する予定であれば、購入時の値段が多少高くてもリセールバリューが高い商品を選びましょう。

以上のように、家電の買い替えにはさまざまな留意点があります。
豊富な選択肢のなかから、価値観にあうベストの機種を選ぶだけでなく、いつ、どこで購入するのか、古い家電はどうするのかなど、決めなければいけないことも多いものです。
この記事でご紹介したポイントを踏まえ、計画的な家電の買い替えをぜひ実現させてください。

※「令和2年度平均年収と学歴調査

※1 経済産業省資源エネルギー庁「省エネ家電を選びましょう

※2 経済産業省「省エネ型製品情報サイト

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