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防災のプロが大公開!防災ポーチと自宅備蓄品の中身とは?

kurashino

防災グッズというと、水や食料などの家庭内の備蓄品が頭に浮かびます。
が、実際、災害はいつ、どこで起きるかはわかりません。
そこで防災のプロ・防災システム研究所 所長の山村武彦さんは、常日頃の備えとして持ち歩いているものがあります。

それが、防災グッズが詰まったこの"防災ポーチ"です。

片手で持てるほどのこんな小さなポーチの中に防災のプロが持ち歩いているものとはいったい何でしょうか。
山村さんに実際に見せていただきました。

ポーチには25種の防災グッズが入っています

ある日大地震が起きた時、あなたがいる場所は会社かもしれないし、電車の中かもしれない。道路を歩いている時かもしれません。それは雨が降っている時か、夜かもしれない。
災害はいつどこで起こるかわかりませんので、私は普段から防災グッズを詰めたポーチを持ち歩いています。
こんな小さなポーチですが、この中に、25種類ものアイテムが入っています。
それは以下になります。

<ポーチの中身はコチラ>

  • 現金
  • お薬手帳
  • 保険証や診察券のコピー
  • 絆創膏
  • マスク
  • カイロ
  • 煙よけフード(かぶって煙の中を逃げるプロテクター)
  • レインコート(ポンチョタイプ)
  • 非常用トイレ
  • LEDネックライト(首から下げ、前方を照らせるタイプ)
  • 非常用の笛
  • 携帯ラジオ
  • ワンセグチューナー(スマホでテレビを観る用)
  • 長持ちアルカリ乾電池
  • 充電タイプの電池と充電器
  • イヤホン(避難所などでの使用を想定)
  • 電源プラグ
  • スマホの充電コード
  • 携帯用の箸
  • 非常食(乳酸菌入りのビスケットやチョコレートなど)
  • ティッシュ
  • ウエットティッシュ(消毒タイプ)
  • アイマスク
  • 耳栓
  • 歯ブラシ

小銭、ポンチョ...意外と使える大切なアイテムはこれ

マスクやティッシュなどは一般的ですが、忘れがちなものはたとえば現金です。
大きな災害が起きるとATMが使えなかったり、カード決済ができなかったりする可能性があります。そのためにお札と小銭をいくらかまとめてあります。

そしてこちらは携帯用の箸です。
避難所でカップラーメンなどを配られても、箸がない、または足りないということもあるのですが、これを持っておけば安心です。

レインコートは雨だけでなく風よけや寒さしのぎにも使えます。
また、透けない色のポンチョタイプにすると、着替えの際に目隠しとして使うこともできるので重宝します。

ライトは首から下げられ、前方が照らせるLEDタイプのものにしています。
なぜなら、ハンドフリーで両手を使うことができるからです。
暗い場所でどこかにつかまったり、何かを持たないといけなかったり...両手が開いているほうが便利です。

この防災ポーチが活躍するのは、地震などの災害時だけではありません。
新幹線が止まったり、エレベーターに閉じ込められてしまったりという非常事態にも対処できます。

大切なのは、自分を守るために自分に必要なものを揃えること

お見せした防災ポーチの中身は、あくまでも私が、自分自身のために用意したものです。
大切なのは、個人個人がそれぞれに合ったグッズを用意することです。

たとえば、持病がある人なら、薬が必要になります。
高齢者なら老眼鏡やおむつなど日常生活で必要なものを入れておくとよいでしょう。
緊急時を想定し、"もしものとき、自分には何が必要か"ということを想像して用意しましょう。

自宅で備えておきたいものリストも公開!

防災ポーチは普段持ち歩いているものですが、自宅では何が必要でしょうか。
私のこれまでの経験から、最低限必要なものリストを公開します。

家の中で分散しておいておくと便利!

<備蓄品>

飲料水(1人1日2~3リットル×7日分) 非常食(7日分)
カセットコンロ・カセットボンベ(10本ほど) 電池
非常用トイレ トイレットペーパー 救出用具 懐中電灯 携帯ラジオ
毛布・寝袋 下着・衣類 簡易食器(紙皿など) ビニールシート
ガムテープ ロープ 小型の発電機 地域の防災マップ

就寝時、すぐに持って出られるように!

<枕元に置いておく非常袋>

ヘルメット・帽子 懐中電灯 タオル マスク 厚手の
靴下
ウエットティッシュ 下着・衣類 貴重品(通帳など)
手袋 生理用品 汚物袋 メガネなど
普段使うもの

リュックなどに詰め、自分で持ち運べる量か確認を!一人1個ずつ用意する。

<非常用持ち出し袋>

飲料水・非常食 トイレ用品(携帯用トイレなど) 救急用品(絆創膏など)
懐中電灯 ラジオ 携帯電話用充電器
軍手 マスク マッチ ろうそく 消毒ウエットティッシュ
タオル 石鹸 歯ブラシ 生理用品 汚物袋
下着・衣類 雨具 ポリ袋 ラップ ティッシュペーパー
アイマスク ポリタンク(折り畳み式) 厚手の靴下

一般的に食品や飲料の備蓄は3日間分といわれていますが、私の家では7日分以上の水と食料を備蓄しています。なぜなら大災害でインフラが破壊されてしまうと、3日間では復旧しないからです。
また、意外なお役立ちアイテムとしては「厚手の靴下」と「手袋」があります。
避難場所は寒いため、厚手の靴下があればスリッパ代わりになって温かいのです。足と手を温めるとよく眠れるのです。
備蓄品リストには入れませんでしたが、ニット帽もおすすめです。寝るときに顔までかぶってしまえば温かいですし、光も遮れる。避難生活で乱れた髪を隠すこともできます。

このように必要な物、使えるものは個々の健康状態やシチュエーションにより異なります。
リストは最低限必要な物でしかありません。また、車の中にも毛布、非常用トイレ、水・食料などを入れておくと安心です。
家族防災会議や家庭内避難生活訓練などをして、何が必要かを一人ひとりがきちんと考えることが大切です。

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