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消費者庁が注意喚起 「アフィリエイト"詐欺"広告」にご用心!

kurashino

「数日で簡単にシミが消えた!」
「ノーベル賞受賞成分入り!」
「このページを見た人だけ初回500円!」

このような広告をインターネット上で目にすることはないでしょうか? ブログやニュースサイト、動画サイトで見かけることの多い内容ですが、これらは「アフィリエイト広告」に該当するのではないかとして消費者庁が注意を呼びかけています。

この「アフィリエイト広告」とはどのようなものでしょうか。どのような点に気をつければ良いのでしょうか。改めて確認してみましょう。

アフィリエイト広告とは?

アフィリエイト広告とは、ブログなどの運営者が企業や、企業の商品・サービスの宣伝を作成して自分のページに掲載しているものです。これらの広告が多くクリックされたり、運営者の運営するブログやウェブサイトから商品が購入されたりすると、運営者はその数に応じて企業から報酬を受け取れるしくみになっています。
化粧品やサプリメントのウェブ広告として、たとえば以下のような内容のものを見たことはありませんか?

消費者庁「その話、本当? アフィリエイト広告ってなに?」の情報を基に作図

これらの広告を閲覧者がクリックすると、商品の販売ページに飛ぶため、広告主としては商品が売れるチャンスが広がるのです。

消費者庁「その話、本当? アフィリエイト広告ってなに?」の情報を基に作図

しかし、なかには悪質なアフィリエイターも存在しています。刺激的な内容であるほどクリック数が増えて高い報酬を稼げると考え、誇大広告や事実とは異なる広告を作成して掲載する、というのがその手口です。

たとえば、顔のシミが消えることをうたうクリーム、数カ月で髪の毛が生えてくると紹介する育毛剤、飲むだけで痩せると案内するサプリメントなど、使用前後の写真を載せた広告がよく見られます。なかには「テレビで紹介された」など、明らかに疑わしい表現のものもあります。とはいえ、購入画面に向かって進んでいくと、実際には広告主そのもののウェブページに飛ぶので安心して購入契約できると思う人もいるようですが、実際のところ下記のようなトラブルが発生しています。

  • 「初回だけ500円」という広告だったのに、高額の定期購入契約を結ばされていた
  • 購入した商品を使用しても広告のような効果は全くなかった

過剰な広告はもともと禁止されている

事実と違う広告や誇大広告は、もともと景品表示法で禁止されています。たとえば、健康食品については、過去には下記のような広告表現に対して合理的な根拠がないという理由から行政処分の対象(※1)になっています。

▼行政処分の内容の一例

  • 食べたカロリー 溜まったカロリー なかったことに......
  • 寝ている間に勝手にダイエット!?
  • えっ!? 普段の食事のままで......!
  • たった数カ月で まるで別人!!

いかがでしょうか。よく見かけるものではないでしょうか。しかし、アフィリエイターが作成する広告は広告主の目が届きにくく、管理しきれないがゆえ虚偽や誇大な広告が出回っています。

さて、考えてみましょう。「いくら食べても、飲むだけで痩せるサプリメント」が本当に存在したとします。飲むと痩せる。それは、単なる毒物ではないでしょうか? 脂肪も糖分もすべて溶かす? なんだか、からだのなかの必要なものまで溶けてしまいそうで怖くありませんか? 「メタボ防止」が国の医療施策として重要視されている昨今、本当に効果があるのならば、むしろ医療機関で先に取り入れられそうなものです。

医療機関に対してはすでに厳しい広告規制が

さて、美容外科・歯科などの医療機関については、2018年からすでに広告の規制が厳しくなっています。広告に以下のような内容を盛り込むことは、厚生労働省のガイドラインで禁止されており(※2)、今後、通販の健康食品などにも広がっていくことが考えられます。

▼医療広告ガイドライン(一部抜粋)

  • 「アンチエイジング」:「アンチエイジング」は診療科名として認められていない
  • 「最高の医療を提供!」:「最高」は最上級の比較表現であり、認められない
  • 新聞や雑誌で紹介されているものや専門家の談話を引用した広告はNG
  • 「絶対安全」「一日で終了」などは虚偽広告として認められない
  • 加工、修正した術前術後の写真などの掲載はNG
  • 「○%の満足度」:調査方法が明らかでないデータの掲載はNG
  • 「日本有数」や「県内一」などの表現はNG
  • 著名人が利用したことは、事実であっても広告にするのはNG など

なお、サイトのドメインにも同じような規制があります(※3)。
たとえば、「gankieru.ne.jp」は、ガン消える(gankieru)とあり、このウェブサイトで紹介されている商品やサービスを使うことでガンが治癒することを暗示しているとしています。治療の効果を広告でうたうことは認められていないため、誇大広告とされています。
また、「no1hospi.ne.jp」の場合、「no1hospi」が「No.1 Hospital」を連想させます。「日本一」「No.1」等は、比較優良広告に該当するため、認められていません。
医療機関のサイトでこのような表記を見たときは、一度疑う必要があります。

「コンプレックス広告」にも厳しい目が

そもそも、どんな治療にもサプリメントにも、その効果を「100%」と言い切れるものは存在しません。しかし、薄毛や肥満など個人が抱える身体へのコンプレックスにつけ込んで商品を売ろうとする「コンプレックス広告」は依然として多く、社会問題化しています。
これらへの対策を始めたのが、大手ポータルサイト、ヤフージャパン(Yahoo! JAPAN)です。

同社では、「交際相手から肥満を理由に別れを切り出されたけれども、ダイエットに成功したことで別れずに済んだ」「体毛を薄くしたほうが清潔に見える/異性にもてる」といった内容がストーリー仕立てになった広告はユーザーの迷惑になるとし、こうした表現を禁止しています。しかし、他のポータルサイトでは、いまだよく見かけられる表現であり、動画広告で流れることが多くあります。

なかには、アフィリエイト広告とコンプレックス広告の合わせ技のような内容もあります。「いまだけ500円!」を強調した同じ広告を何回も見かけるたび、筆者は「いつまで、『いまだけ』500円なんだろう?」と怪しんでしまいます。このように具体的な期間の記載のない広告は実際多いものです。

明らかな効果をうたうものなど、疑わしい場合は相談を

過激な表現やコンプレックスをあおる広告は、消費者の判断能力を鈍らせてしまう特徴があります。「いまだけ」と言われるとなおさらでしょう。しかし、のちのトラブルに発展しないためにも魔法のような話には疑ってかかる必要があります。

まず、こうした疑わしい広告に出合ったときは、下記の対応を取ることが大切です。

  • 公式サイトを確認し、広告内容が真実かを確かめる、問い合わせる
  • 消費者ホットライン「188」に電話相談する

繰り返しになりますが、どんな商品にも「100%」はありません。「必ず」をうたうものは、まず疑いましょう。

また、最近では健康食品に限らず、「必ずもうかる」とうたう情報商材の販売広告も見られ、ともすれば、あなたや家族の財産にかかわることになりかねません。

「うまい話には裏がある」
買って後悔しないよう、確かな目を養っていきましょう。

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