お金・資産 将来への備え

クレジットカードもキャッシュレス 使うカードは絞るとお得

kurashino

クレジットカード決済は、昔ながらのツケ払いと似ています。馴染みのお店なら、「今は現金を持っていないが、あとで払う」、と言って払わずに帰ってくることもできます。なぜなら、常連客としてお店の信用(=あとで本当に払ってくれる)があるからです。
これを、常連ではないお店でもできるようにしたのがクレジットカード。ですから、クレジットカードは、お客の信用をカード会社が審査したうえで発行されています。
そんなクレジットカードは、今や成人一人あたり2.7枚保有しているとの調査結果(令和元年 11 月 29 日の一般社団法人日本クレジット協会 クレジット研究所「クレジットカード発行枚数調査結果」より)があります。クレジットカード決済はポイントが貯まったり、割引があったりとお得なこともありますが、多すぎるのはかえって損。使うカードは絞って、お得にキャッシュレス決済を利用しましょう。

クレジットカードは、実は大人世代がメインユーザー

日本クレジット協会によると、2018年12月末時点のクレジットカードの発行枚数は、2億5689万枚、前年比2.4%の増加でした。
保有している年代は41歳以上が多く、社会的信用度が高くなる大人世代中心がメインユーザーとなっています。

クレジットカードの契約数構成比(年代別)の推移

グラフは「一般社団法人 日本クレジット協会 日本クレジットの統計(2018年版)」より

クレジットカードは信用がないと作れません。信用度は勤務形態、勤続年数、年収、他の借り入れなどから総合的に判断されますので、20代の契約数が少なくなるのもうなずけます。

クレジットカードの使い勝手はアップしている

では、多くの人はクレジットカードをどのように使っているのでしょうか。
金融広報中央委員会のデータによれば、支払い金額1万円以上だと、クレジットカードを利用する人が多くなります。

1000円以下の少額決済では、ほとんどの人が現金で支払っています。

グラフは、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和元年調査結果」をもとに、当社が独自に作成。以下同様

1,000円を超えると徐々にクレジットカード決済が増えていき、

5,000円を超えると、約4割の人がクレジットカードを使います。

1万円を超えると、現金よりもクレジットカードを使う人が増えて、割合が逆転します。

あまり少額だと、クレジットカードを使うのも気が引ける、という意見もありますが、最近は1,000円以下の少額でも利用する人が増えています。
それは、2019年10月から始まった、キャッシュレス決済のポイント還元事業も無関係ではありません。

キャッシュレス・ポイント還元事業とは、対象店舗でキャッシュレス決済の支払いをすると、2%もしくは5%のポイント還元を受けられる制度。消費税が10%に上がったことによる、消費の落ち込みを防ぐなどの目的で始まり、期間は2020年6月末までです。

対象店舗は、5%還元になる中小・小規模の店舗や、2%還元になるコンビニなどのフランチャイズチェーン店やガソリンスタンドです。そのような店舗では支払いが少額になるため、現金で支配いをする人が多かったのですが、ポイント還元があるならと、キャッシュレス決済の利用者が増えています。
利用者が増えれば、店舗側も慣れたもので、スムーズに対応されるので助かることもしばしば。

最近はサインではなく、暗証番号の入力をする端末を利用している店舗が多いです。この方法は、クレジットカードがICチップの埋め込まれたICカードであることが必要。ICチップは偽造しにくく、クレジットカードを手元から離さずに利用できるため、セキュリティ上も安心できます。

クレジット協会はICクレジット決済を推進しており、今後もますますICクレジットカード+暗証番号の決済は増えていくでしょう。

保有クレジットカードは多すぎてもNG

さて、ある程度の年齢になれば、クレジットカードを複数枚持っていることも珍しくありません。多すぎるのもかえって良くない場合があります。
具体的に、どのようなデメリットがあるでしょうか。

保有クレジットカードが多い場合のメリット・デメリット

<メリット>

  • クレジットカードごとに異なる特典・割引サービスが受けられたり、ポイントが貯まったりする
  • 支払うお店などによってブランドを使い分けられる
  • クレジットカードが破損、紛失などのトラブルがあっても、代わりのクレジットカードがある
  • 海外旅行保険、自動付帯保険など、カード付帯の保険が充実する

<デメリット>

  • 使わずにすっかり忘れたクレジットカードの年会費も払うことになる
  • 使用頻度の少ないカードは、万が一紛失していても気が付きにくく危険
  • 暗証番号や利用額の管理が面倒
  • ポイントなどの管理が難しくなり、使い切れないことも
  • 住所変更などの手続きが煩雑になる

また、1枚しか持っていない場合はどうでしょうか。

保有クレジットカードが1枚だけ場合のメリット・デメリット

<メリット>

  • 暗証番号、利用額、支払い残高などの管理がしやすい
  • 年会費が1枚分だけですむ
  • ポイントを1枚に集約して貯められるので効率的
  • 盗難、紛失のリスクが小さい

<デメリット>

  • 所有するクレジットカードの加盟店でないお店の場合、カード支払いができない
  • クレジットカードが破損時は、支払いができない

このように、クレジットカードが1枚しかないのも不便ですが、多いのもよくありません。
意外と盲点なのが、クレジットカードのキャッシング枠のために、ローンが組めなくなるなどのデメリットです。キャッシングは要するに借金ですから、キャッシング枠が年収の3割以上など大きくなっていると、新たなローンなどが組めなくなる可能性があります。
貸金業法では総量規制といって、原則として年収の3分の1を超える借り入れはできません。キャッシング枠があるとすぐにでもATMで現金を引き出すことができますので、利用残高がなくても借金があるとみなされる場合があります。

そのため、キャッシング枠が多いと、新たなローンの審査が通らないことがあるのです。
実際にローンが通らなかった場合、理由は教えてもらえないのですが、キャッシング枠が多いと通らないと言われています。
50代後半からの世代では、年収が一時期よりも少なくなっている場合があり、キャッシング枠の割合がいつの間にか大きくなっていた、ということもありえます。

クレジットカードを何枚も持っているなら、ライフスタイルに合わせて2~3枚程度に絞っておくといいでしょう。
いつも買物をするお店が決まっているなら、お得なクレジットカードを選びます。イオンならイオンカードセレクト、イトーヨーカドーならセブンカードプラスにすると割引やポイント還元が受けられてお得です。

タケイさん

結論として、クレジットカードは2枚持ちがお勧めです。年会費が無料で、ポイント還元があり、ブランド違いのクレジットカードを選ぶとよいでしょう。

クレジットカードが心配な人は、デビットカードという選択肢も

さて、さまざまなメリットがあるクレジットカードですが、どうも使いすぎてしまいそうで心配、という人には、デビットカードという選択肢もあります。デビットカードもポイント還元事業の対象なので、対象店舗で買物をすれば最大5%のポイント還元を受けられます。

デビットカードは、クレジットカードとは、支払い方法が異なります。
デビットカードで決済をすると、支払いをする金融機関の口座から即時引き落としされます。口座残高以上には使えないので、使いすぎを防ぎが防げます。クレジットカードのように利用状況に応じてカードのポイントも貯まるので、お得に、かつ安心して買物に使えますね。

クレジットカードとデビットカードの違い

 

クレジットカード

デビットカード

利用限度額

数万円~、クレジットカードによる

銀行口座残高の範囲内

支払い方法

一括、2回、分割、リボ、ボーナス払いなどが選べる

一括払いのみ

支払いタイミング

一カ月分まとめて、後日支払い日に口座から引き落とし

決済をしたタイミングで即時口座引き落とし

年齢制限

高校生を除く18歳以上

高校生を含む16歳以上

注意点

口座残高がなくても買物ができるので使いすぎて後悔することも

急な出費が必要になっても、口座残高以上には使えない

タケイさん

一般的にクレジットカードよりもポイント還元率は低いのですが、クレジットカード同じくらいのものもあります。お得なデビットカードは、年会費無料で還元率の高い、イオン、楽天とかソニーウォレットです。ライフスタイルに合わせてイオンで買物することが多いならイオンのデビットカードがおすすめ、というあたりはクレジットカードと同様です。

また、デビットカードの作成には審査が必要ありません。支払い口座があれば口座残高の範囲で利用できるので、高齢の親や未成年の子どもにも、いざという時など持たせられて便利です。
残高が足りなくなったら、その都度連絡をもらってインターネットバンキングなどですぐに振り込んであげることも可能。何にいくら使うのか、内容も確認できて一石二鳥です。

まとめ

キャッシュレス決済として取り入れやすい、クレジットカードやデビットカードですが、保有枚数が多すぎるようならカード利用の目的に合わせて整理をすることをお勧めします。
少額決済も使い慣れたカードで支払って、しっかりポイント還元のメリットを受け取りましょう。

HOT

-お金・資産, 将来への備え