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テレワークにおける「家での料理」のはじめかた。

kurashino

テレワークで料理に目覚めた人も多いのではないでしょうか? 私の知り合いにも「通勤の時間が不要になったので、料理するようになった」という人がいます。これまで自炊にはほとんど興味のなかった方が、「昼休みに野菜炒めを自分で作ったら、そこそこ美味しくできてうれしかった」などと言っているのを聞くと、私も思わず顔がほころんでしまいます。

実際、テレワークと料理は、なかなか相性が良いようです。スーパーに買い物に行き、いろいろと食材を眺めるのは、家に閉じこもって働く時間に変化をつけるいい気分転換になりますし、家族と料理を通じたコミュニケーションもできます。

家のことをパートナーに任せきりにしていた人も、料理という手段で家庭に貢献することができれば、おのずと家庭内の人間関係も良い方向に行くというものでしょう。なにより自分で作った料理は、調節が自由です。外食はどうしても濃い味付けが多いうえ、脂質と炭水化物以外の栄養素はどうしても不足します。また、自宅の周りに飲食店が少ない場合は、食事がワンパターンになりがちです。そういう点では、自炊は野菜をたっぷりとれるので栄養バランスが整いますし、眠くならないように炭水化物を減らして午後の仕事に差し支えないようにすることも可能です。だから、テレワークに疲れている人は、一種の息抜き、エンタテインメントとして、ぜひ自分で料理してみてほしいと思うのです。

現在、テレワーク中の方はもちろん、ライフスタイルの見直しの一環で「引っ越そう」「リフォームしよう」「家を買おう」という方は、キッチンの設備と道具にこだわってみるのも良いかもしれません。

......とまあ、ここまでは「料理好き」もしくは「料理経験者」の話です。料理の良い面はわかるけれど、面倒だし、したことないよという方もいるでしょう。そういった方は、まずはこの記事で「家での料理」の始め方の糸口をつかんでみてはいかがでしょうか。

鍋物から始める

私は大学生になったときに、一人暮らしをはじめました。貧乏学生で、とても外食できる余裕はなかったので、地方から出てきた知人に野菜をもらっていました。もちろん、私ひとりで食べるわけにいかないので、食材を提供してくれた知人のぶんも、私が料理を作ることになります。でも、私は一人暮らしを始めるまで、包丁を持ったこともありませんでした。そんな状態で、「人に料理を作る」ことは、通常の方法では無理でした。

その時に、最適解となったのが「鍋物」です。人類が器を発明して以来、面々と受け継がれてきた調理法である鍋物は、簡単においしくつくれるだけでなく、人数に応じて柔軟に量を調節でき、時間もほとんどかからない、コスパ最高の超優秀な料理です。つまり、料理音痴でも作れる料理なのです。

根菜とキノコを鍋に入れて、ある程度火が通ったら葉物野菜を入れ、最後に肉を入れて、火が通ったら食べるだけ。好みでキムチや豆腐、春雨などを入れてもいいですね。野菜や肉からダシが出るので、スープやだしを取ったりする必要はありません。ひたすら煮て、ポン酢やしょうゆ、時に塩コショウをかけて食べます。コツは「煮過ぎないこと」と「肉を最後に入れること」だけ。

必要な調理器具は、野菜を刻むための包丁と鍋。100円ショップでピーラーを購入するのもよいでしょう。大根やニンジンの皮むきをできるだけでなく、薄くそいだ根菜は、ダシがよく出て、早く煮えます。冬はカセットコンロを使って室内でつくれば、部屋も温まります。
鍋物を家でやるようになれば、料理好きへの第一歩を踏み出した、と言ってよいと思います。

鍋をマスターしたなら、追加でフライパンを買いましょう。ソーセージを焼いたり、目玉焼きや炒め物をつくったりできます。カレーやパスタもつくれますので、料理のレパートリーはどんどん広がります。フライパンと鍋だけで、ほとんどの料理ができます。

キッチンにあると便利かつはかどるグッズ類

料理好きが高じてくると、火加減が難しい焼き魚や煮もの、工程が多いハンバーグやグラタン、からあげやフライなどの揚げ物にも挑戦したくなります。これらは難易度がひとつ上の料理になるので、家庭の設備を見直しましょう。

コンロはIHが優秀

料理にこだわる方は、ガスコンロを好まれることも多いですが、実用性から考えると、家庭ではIHのほうが圧倒的に優れていると感じました。特に「揚げ物」をやりたい方は、IH一択です。火加減を自動的に調節してくれるので、温度管理が非常に楽です。
あとは、何よりも油がはねた後の掃除が簡単です。ガスコンロの掃除はこびりつきがあったり、五徳を外す必要があったりと手間をかける必要がありますが、IHは天板をさっと拭くだけで、すべての汚れが取れます。ガスコンロを使いたいときはカセットコンロか、キャンプ用のバーナーを屋外で使うという選択肢もあります。

オーブンを使えば「マルチタスク」が可能

パーティーにオーブンを使う料理が多い理由は、他の料理と同時並行で調理が可能だからです。鳥の丸焼きは、ハードルが高そうに見えますが、鳥に塩とニンニクをこすりつけて、野菜と一緒にオーブンに突っ込んで焼くだけ。めちゃくちゃ簡単で手軽なのに豪華に見えるから、パーティーに登場するのです。

そういう意味では、「鍋物」と同じように、オーブンも手抜き料理にぴったりなのですが、あまりそのようにはとらえられていないようです。日本人にあまりなじみがないからなのかもしれません。

包丁と砥ぎ機

包丁が切れないと、非常に危険です。切るために無駄に力が入っていると、包丁が滑って手を思いきりスパっとやってしまうこともあります。ですので、切れる包丁を使うことはとても大事なのですが、個人的には高級な包丁を使うよりも「砥ぎ機」を常備することをお勧めします。包丁を使う前にシュッシュと数回砥ぐだけで切れ味が全く変わります。いまは、セラミックの包丁でも専用の砥ぎ機が市販されています。

サラダスピナー

「うまいサラダを食べたい」という方にはドレッシングではなく、野菜に塩とレモン、そしてオリーブオイルをかけて食べるサラダをまずは経験してほしいと思います。というのも、市販のドレッシングはうま味と甘みが強すぎて、野菜の味がしないからです。
サラダの語源は、ソルトですから、味付けには塩を。そして、酸味があると野菜の青臭さがなくなるのでレモンを添えるとよいでしょう。味に変化をつけたいなら、ピクルスを加えるのがおすすめです。オリーブオイルをたっぷりかけるだけでも、極上のサラダになります。
なお、野菜に洗った時の水がついていると、味が台無しになります。サラダスピナーを買って水気を切り、できればタオルなどで水分を完璧にとりましょう。異次元のサラダ体験ができるはずです。

コーヒーマシンでオフィス感を出す

テレワークではかどるのは何といっても、コーヒーメーカーを使うときだと思います。コーヒーをいれるだけでオフィス感が出るし、息抜きにもとてもよい時間になります。
コーヒーを淹れているときの香りから楽しみたい方には、ミル付きの全自動コーヒーマシンがおすすめです。

電気ケトル

ときに、「カップ麺とインスタントコーヒーで済ませたい」という時もあるでしょう。そんな時に素晴らしく便利なのが、電気ケトルです。お湯をヤカンで沸かすよりも圧倒的に早く、しかも安全です。電気ケトルは、いろいろなメーカーからさまざまなものが出ていますが、安価な製品でも十分事足ります。

まとめ

ここまで料理の始め方と、料理がはかどるさまざまなグッズを紹介してきました。便利なキッチングッズは、このほかトースターや電子レンジなどありますが、「料理」という観点から見ると、上述したグッズがあれば、日々のテレワーク生活を十分豊かにしてくれるのでは、と思います。
ちなみに、キッチンの設計を見直すときに一番重要なのは「洗い場」や「コンロ」ではなく、包丁を使う「作業台」の広さだと私は思っています。ここが広いだけでずいぶん使い勝手がよくなります。
この記事を機に料理を楽しむ生活を始めて、マンネリしがちなテレワークを満喫しましょう!

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