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リフォーム時に考えよう玄関でできる感染症対策 コロナ時代の住まいを薬剤師が解説

kurashino

家庭内でできる感染症対策はいろいろあります。定期的な換気やマスクの着用、共用部分の消毒も方法のひとつでしょう。しかし、家庭内で感染症対策をどれほど徹底しても、ウイルスの侵入を許してしまったら感染拡大を防ぐことはできません。そして、このウイルスは、人と一緒に玄関から侵入してきます。

家庭内にウイルスを持ち込むリスクを減らすためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

今回はwithコロナの時代を健康に過ごすために、家を建てるときやリフォームをするときに取り入れたい玄関の工夫について解説します。

玄関の外の工夫

ウイルスを家庭内へ持ち込むことを徹底的に阻止したいのであれば、玄関に入る前から対策を講じる必要があります。

水栓の設置

玄関の外に水栓を設置し、しっかり手を洗ってから玄関内に入れば、家庭内に持ち込むウイルスの量を減らせます。ただし、手を拭くハンカチやタオルが汚染されているおそれがあるため、屋内に入ってから再度手指洗浄あるいは消毒が必要です。

宅配ボックスの設置

宅配ボックスがあれば、荷物や商品を非対面で受け取れます。ただし、宅配荷物の取手部分は配送業者もふれるため、汚染されやすくなります。荷物を取り出したら必ず手指洗浄や消毒を行い、ウイルスを持ち込まないようにしましょう。

なお、宅配ボックスの設置については、国や自治体による支援も行われています(※)。

▼国土交通省における宅配ボックス設置に関する支援策の例
(戸建住宅を対象としているもの)

名称

「長期優良住宅化リフォーム推進事業」

実施主体

国土交通省 住宅局 住宅生産課

概要

良質な住宅ストックの形成や、子育てしやすい生活環境の整備等を図るため、既存住宅の長寿命化や省エネ化等に資する性能向上リフォームや子育て世帯向け改修に対する支援を行う。

支援対象

民間住宅

リフォーム工事後に一定の性能基準を満たすこと

若者・子育て世帯がリフォーム工事を実施する場合に限る

共同住宅の一棟申請は対象外

対象となる宅配ボックス

【利用形態】リフォーム:全て

【態様】固定式の宅配ボックスであること

ワイヤー等で簡易に固定するものは対象外

補助率・上限額

【補助率】1/3

【上限額】100万円/戸(評価基準型)

200万円/戸(認定長期優良住宅型)

250万円/戸(高度省エネルギー型)

若者・子育て世帯が工事を実施の場合は、50万円/戸を加算

宅配ボックス設置工事に対しての上限額設定は無し

玄関の工夫

ウイルスを居住空間に持ち込まない、拡散させないためには、さまざまな工夫を組み合わせることがおすすめです。

手洗い場を設置する

玄関内に手洗い場を設置すれば、帰宅後すぐに手指洗浄ができます。来訪者にも気軽に手指洗浄をお願いできるでしょう。
水栓は、汚染のリスクが低い非接触タイプがおすすめです。ハンドソープは、センサー感知型のオートディスペンサーが衛生的ですが、サイズが大きいため広めのスペースが必要です。玄関内に手洗い場を設置する場合は、手洗器のサイズだけではなく、カウンターのサイズやレイアウトにも配慮しましょう。なお、手指洗浄後は使い捨てのペーパータオルで水分をふき取ることをおすすめします。やむを得ずタオルを利用する場合は、ひとりにつき1枚を原則に。複数人での共用は避けるようにしましょう。
手洗い場の設置が難しい場合は、玄関内に消毒液を用意しましょう。消毒液が置けない場合は、玄関から洗面所まで非接触で移動できる動線を確保し、家族と接触する前に必ず手指洗浄などを行い、ウイルスの持ち込みを可能な限り減らすようにしましょう。

ゴミ箱を用意する

ゴミ箱は、使用後の不織布マスクやペーパータオルを捨てるために必要です。フタ付が望ましいですが、フタを開ける際に手指が汚染されるようでは意味がありません。フットペダル式やセンサーで自動開閉するゴミ箱を用意し、感染リスクを抑えましょう。

玄関収納を設ける

ウイルスを居住スペースに持ち込まないために、コート類やカバンなどが置ける玄関収納があると便利です。広さに余裕がない場合は、壁面にコートハンガーを設置する・荷物置き場としても利用できるエントランスベンチを設けるなどの方法もあります。

照明を非接触タイプにする

スイッチ類は家族内で共用するため、ウイルスが付着すると家族内感染のリスクが高まります。玄関の照明は人感センサー式にすると、このリスクを回避できます。ライフスタイルによっては、フットスイッチも選択肢になるでしょう。開錠時に玄関照明がつく仕様にするのもおすすめです。廊下やトイレの照明もセンサー式にしておくと良いでしょう。
なお、一般社団法人 日本サステナブル建築協会のウェブサイトでは、「建物の感染対策チェックリスト(住宅版)」が公開されています。こちらを基に、住まいの感染対策を今一度確認してみることもおすすめです。

一般社団法人 日本サステナブル建築協会「建物の感染対策チェックリスト(住宅版)

感染症対策は家族への思いやり

新型コロナやインフルエンザの家庭内感染を防ぐためには、ウイルスを外から持ち込まないようにすることが第一です。その点、玄関先でウイルスの侵入を最小限に抑えることは、まさに水際対策。最重要課題といっても良いかもしれません。

かけがえのない家族を守るためにも感染症対策を常に念頭に置きたいものです。これは家づくりも例外ではありません。with コロナの時代を家族とともに健やかに過ごすために、感染症に強い家づくりを考えましょう。

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