夫婦・家族 夫婦仲 暮らし・住まい

夫婦関係を修復するための5つのポイント

kurashino

子どもが巣立ち、いざ夫婦2人の生活になってみると、会話がない、家の居心地が悪い......という悩みに突き当たることがあります。何十年も一緒にいたら、2人の生活になったからといって、新婚のころのような関係に突然戻れるわけではありません。
「子どもがもう家に戻らないのであれば、あらためて2人の時間の使い方を見直すことが、夫婦関係のステップアップへの道です」と話すのは、夫婦カウンセラーの安東美紀子さん。
安東さんに、夫婦2人の生活をよりよいものへ導くためのコツを伺いました。

方法①生活空間を二人に合ったものにする

子どもたちがそれぞれの道に進んだ後、子ども部屋はどうなっていますか? 趣味の部屋にリフォーム? ゲストルームに? それともそのまま......?
多くのご家庭では、お子さんが巣立った後も子ども部屋をそのまま残されて、これまでの空間のまま新しい生活に移行していきます。でもライフスタイルが変わりつつあるのですから、空間もそれに合わせてバージョンアップしていくことが大切になります。
子どもがもう家に戻らないのであれば、2人に合った空間を作ることを話し合ってみてください。自分たちにぴったりの家に引っ越したり、お住まいをリフォームしたり、お子さんの部屋を2人の新しい生活のための別の空間に変えたりというご夫婦は、未来へより強く歩みだせる傾向にあります。

方法②頭の中を整理したいときは、家を片づける

夫婦関係がうまくいっていないときは、ケンカをした後、何も考えられない、考えたくない、と気持ちがふさぎ込んでしまいます。でも、関係をよくするためには、頭の中を整理することも大切です。
頭の中がそのことでごちゃごちゃしていると感度が落ち、それに比例するように家の中もごちゃごちゃしがちになります。そこで家の片付けを提案すると、片付けることで感覚が研ぎ澄まされるという方もいらっしゃいます。断捨離をしたり、掃除をしたり、整理整頓をしたりすると、いま大切にしているものが何かに気づきやすいのです。

方法③散歩をしながら会話をする

部屋でコーヒーを飲みながら向かい合い、「さぁ話しましょう」となると話題に困ってしまうというのは、長年一緒にいる夫婦にはよくあることです。部屋にテレビがついていたら、ついついそちらが気になってしまいます。
会話をしたいけど糸口が見つからないという方には、散歩がおすすめです。
一緒に歩きながらの会話は、不思議とケンカになりにくいものです。散歩をしていると思考がネガティブになりにくいのですね。同じ景色を見ながら歩いているので、目についたものを自然と言葉にして会話できるのでおすすめしています。

方法④これまでやれなかったことに向き合う

生活を充実させるため、夫婦で一緒に楽しめる共通の趣味があったらいいのに......と思う人は多いでしょう。新しいことを始めるのはとてもいいことですが、反面、見つけることが難しかったり新しいことがストレスになったりすることがあります。
そういうときは無理に新しいことを見つける必要はありません。若いころにやっていたことなど、本来好きだったけれど最近やっていなかったことを再び始めてみることをおすすめします。
コンサートや観劇が好きだったよね、と昔好きだったものや共通で好きだったものを思い出して、行動に移してみるといいでしょう。これまで行けなかった長期の旅行、楽器の演奏など、退職を機に"いつかは"と思っていたことを2人で実現しているご夫婦もいらっしゃいます。

方法⑤2人のためのお金の使い方を話し合う

お金は不確定な要素が多く、生活に対して不安になりがちです。退職金をどう使うのか、年金での暮らしになったらお金の使い方をどうするのか......。これらを話し合わないでいると、「私がこんなに節約しているのに無駄遣いをしている!」と、もめる要因のひとつになってしまいます。
だからこそ、お互いが何に使いたいと思っているのかを話し合うことは大切です。
リフォームしたい、趣味に使いたい、食事はぜいたくしたいなど、いま自分たちが何を大切に思っているのかを話し合えば、どこにお金を使い、どこを節約するかということをお互いに認識することができます。

下記のグラフは、平成30年における定年退職金の平均額を示しています。
1,900~1,159万円と開きはありますが、1,000万円ものまとまったお金は、今後の生活の基盤づくりに大いに役立つことでしょう。

※厚生労働省「平成 30 年就労条件総合調査の概況」を基に作図

「退職金は入ったけれど、何に使おうかが決まらない」というご夫婦は、下記のデータをご参考にされてはいかがでしょう。下記は、株式会社博報堂が、40~60代男女を対象に「今後、お金をかけたいコト・モノ」を調査したものです。ご夫婦で一緒に眺めながら今後の生活について話し合うことは、とても有意義な時間の過ごし方となるでしょう。

※博報堂「新しい大人文化研究所」調査レポート「新大人研レポートⅧ いま高齢社会は"新しい大人社会"へと大きく変化 その①」のデータを基に作図

方法⑥家事の手伝いは任せる

家にいるなら家事を手伝ってほしいと思っているのに、いざ手伝ってもらうと、夫のやり方にイライラしてしまう妻、せっかく手伝ったのにやり方の不備を指摘されてやる気を失ってしまった夫。身に覚えはありませんか?
家事を手伝ってほしいと思うのなら、それを任せて"口出ししないこと"がとても重要です。台所のことは大体の場合、妻がいままでやってきていて、妻の領域になっています。それを夫がやると、「普段はこうしている」「汚さないで」など、ついついひと言が出てしまうものです。しかし、指摘してしまうと、せっかくやろうと思った意欲が萎えてしまいます。それがケンカに発展してしまうのです。
手伝ってほしいと思ったら、ある程度のやり方を伝えたら後は任せる! それが一番ですね。
夫に家事をお任せする場合、お皿洗いはうまくいかないことが多いです。おすすめはお風呂場やトイレなどにある換気扇の掃除、包丁砥ぎ、資源ごみ捨てなど。まずはこのあたりからお任せしてみませんか?

日常生活の中には、夫婦ケンカになる原因がたくさんあるかもしれません。ほんのささいなことで大喧嘩に発展することもあります。しかし、裏を返すと、その原因に気づきさえすれば、ケンカを回避し、夫婦で上手に暮らしていけるということ。幸せの種は、何気ない暮らしの中にたくさん落ちているのかもしれません。

HOT

-夫婦・家族, 夫婦仲, 暮らし・住まい
-,