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気をつけたい子どものSNSトラブルとネットいじめ 親としてできる対策は?

kurashino

インターネットやスマホの普及が進み、中高生がコミュニケーションツールとしてSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)をひんぱんに利用するのを目にします。同時にSNSによるトラブルをニュースなどで見聞きすることも多くなりました。わが子がSNSを利用することに不安を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、SNSにおける子どものトラブルの現状を解説しつつ、子どもがSNSトラブルに巻き込まれないために、親ができる対策を紹介します。

令和2年、SNSトラブル被害の子どもは1,819人

内閣府の調査によると、インターネットを利用している子どもの割合は95.8%(小学生:90.5%、中学生:97.4%、高校生:98.9%)です。上位学校になるほどインターネットを利用している子どもが多くなっています。

内閣府「令和2年度青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)|P4. インターネット利用率(機器・学校種別)」の情報を基に作図

インターネットが実現する高度なネットワーク社会は、さまざまなメリットを与えてくれる反面、子どもが犯罪の被害にあう危険性も増大させています。
警察庁によると、SNSがきっかけで何かしらの被害を受けた18歳未満の子どもの数は1,819人(令和2年)にのぼるとされています(※1)。近年、被害者数は増加していましたが、令和2年は前年同期比で減少しています。要因としてコロナ禍による外出自粛が影響したと推測されます。
なお、被害者のほとんどが中高生で年々上昇傾向にあります。インターネットを利用している子どもの人数と相関関係にあることがわかります。

警察庁「SNS等に起因する被害児童の現状と対策|P.3 【SNS】学職別の被害児童数の推移」を基に作図

親が不安に感じる「知らない人とのやり取り」

ニフティ株式会社が行った、「子どものSNS利用に関するアンケート」(※2)によると、子どもを持つ親の48%が「子どもがSNSを利用している」と回答しており、インターネットを利用している子どもの半数近くがSNSを利用していると考えられます。
ちなみに、約20%の親は、子どものSNS利用状況を「分からない」と回答。あなたはお子さんのことをちゃんと把握できていますか。

また、「お子さんがSNSを利用する上で、危険だと思うこと、不安に感じることは何ですか?」の問いに対しては、「知らない人とのやり取りや面会」「個人情報や顔写真のアップ」「詐欺などの不正サイトへのアクセス」「ネット上のいじめ」が上位に挙がっています。

ニフティ株式会社「子どものSNS利用に関するアンケート」の情報を基に作図

子どもが経験したSNSトラブルは?

実際に子どもが経験したSNSトラブルの最多は、「ネット上のいじめ」です。ここには、いじめられる立場の被害者としてだけでなく、いじめる側の加害者になったケースも含まれます。

ニフティ株式会社「子どものSNS利用に関するアンケート」の情報を基に作図

文部科学省(※3)によると、いわゆる"SNSいじめ"は、「既読スルー(発言を無視)」をはじめ、「グループから外す(さらに新たなグループを作り仲間はずれにする)」「いじめの元となる写真や動画を共有する」などが挙げられています。

また、いじめトラブルに次いで多い「詐欺メールや詐欺サイトに騙されそうになった、または、騙された」に関しては、最近の傾向として企業や行政機関等を装ったフィッシングの仕掛けが増えています。安全性の確保を呼びかけ、パスワードやカード情報などを盗む手口です。そのほか、ファイルを勝手に暗号化し、解除をするための金銭を要求する「ランサム(=身代金)ウェア」などの被害も発生しています(※3)。
大人でも防げられない高度な仕掛けによるトラブルが、日々子どもたちに降りかかっているのです。

被害を受けた子どもの8割以上がフィルタリング機能を利用せず

警察庁の調査(※1)によると、8割以上の子どもが被害時にフィルタリングを設定していなかったことがわかっています(令和2年・利用の有無が確認できた被害者のうち)。
「フィルタリング」とは、子どもが見るべきでないサイトの閲覧を制限する便利な機能です。

警察庁「令和2年における少年非行、児童虐待  及び子どもの性被害の状況|P.20 3 SNSに起因する事犯の被害児童のフィルタリング利用状況」の情報を基に作図

有害情報へのアクセスをブロックするため、携帯電話会社は「有害サイトアクセス制限サービス」を無料で提供しています。
子どもを思わぬ被害にあわせないためにも、スマホの契約締結時にフィルタリング機能が設定されているかどうかの確認を怠らないようにしましょう。機能を利用することで、子どもに安心してスマホを持たせることができます。

SNSトラブルを回避するペアレンタルコントロール

フィルタリングはSNSをはじめとしたインターネットのトラブルから子どもを保護する有効な手段ですが、完璧ではありません。個別に利用を許可するカスタマイズなど、目的に応じて活用することが大切です。生まれたときからインターネットがある、いまの子どもたちにとってスマートフォンなどのデバイスは、私たち大人にとってのテレビのように当たり前の存在のため、危機感が希薄です。

子どもの安全を守るのは大人の役割であることを忘れないでください。青少年インターネット環境整備法では、子どものインターネット利用を適切に管理することが保護者の責務としており、「ペアレンタルコントロール(保護者による制限機能の設定)」により、利用環境を整えてあげることが必要です(※3)。

また、携帯端末の利用ルールも子どもと話し合いながら一緒に作ることをおすすめします。成長とともに再調整を繰り返しながら、子どもが自己管理できることを目指しましょう。さらには、子どもに正しいスマートフォンやSNSの使い方を教えるために、まずは大人が適切な利用を心がけ、上手に利用していくことが大切です。

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