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国のデータを基に考える わが子のスマホデビューはいつ?

kurashino

「イマドキの子どもはみんなスマホを持っているみたい。わが子にも持たせるべきかしら......」
こうした悩みを持つ子育て世代の方は多いことでしょう。しかし、何歳から子どもに持たせるのか、その最適解は家庭ごとに異なるものです。

安心して子どもにスマホを持たせるにはどういった点に注意すればよいのでしょう。
この記事では、子どもを取り巻くスマホ事情とともに、子どもがスマホを持つメリット・デメリットについて解説します。

イマドキの子どものスマホ事情

スマホなどのデバイスでインターネットを利用している子ども(10~17歳)の割合は、年々増えています。内閣府の調査によると、「インターネットを利用している」子どもは 95.8%に上っています。接続デバイスは「スマホ」(70.1%)がもっとも多く、「タブレット」が37.9%、「携帯ゲーム機」が34.0%と続きます(※1)。

日本では昨年度から文部科学省のGIGAスクール構想が進み、小中学生にひとり一台の端末が整備されつつあります。今後、この数値は100%に向けて推移していくことでしょう。

内閣府「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査|図表 2-1-1-1-1 インターネットの利用状況」を基に作図

ちなみに自分専用のスマホを使用している割合は、小学生が41.0%、中学生が84.3%、高校生が99.1%と、学年が上がるほど高くなっています。

内閣府「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査|図表2-1-1-3-2 インターネット接続機器の専用・共用【スマートフォン】(性・学校種別)」を基に作図

以上の結果から、イマドキの子どもの約半数は小学校から中学校にかけてスマホデビューし、この時期にスマホを持たなかった子どもでも大半は、高校に入ってから所有するようになると考えられます。

スマホを持たせるメリット

文部科学省は2020年6月、中学校へのスマホの持ち込みを条件付きで認める方針を示しました。なお、小学校へのスマホの持ち込みは原則禁止、高校では教育活動に支障がないよう配慮するという対応に変わりはありません。

中学校のスマホ持ち込みが容認された背景には、2018年6月の大阪府北部地震があります。大阪府教育庁は災害発生時に加え、痴漢や犯罪に巻き込まれたときの緊急連絡手段として、スマホを登下校時に限り一部解除にしました(※2)。

スマホにはGPS機能もついているため居場所の特定が可能です。帰宅が遅くて心配なときでも、どこにいるのかすぐに把握できることが最大のメリットでしょう。また、学校からの連絡がオンラインシステムを介して行われることがコロナ禍でより顕著になり、子ども専用のスマホがあるほうが、学校やクラスメイトとのやり取りがスムーズという利点もあります。

スマホを持たせるデメリット

これまで文部科学省が、小・中学校へのスマホの持ち込みを原則禁止としていた理由として、「盗難や破損」のほか、「授業の妨げ」「ネットいじめや盗撮」「ネット依存」「保護者の経済的負担の増加」といったデメリットが挙げられています(※2)。子どもにスマホを持たせて後悔しているという保護者の声もあり、「常にスマホをいじっている」「成績が下がった」「視力が落ちた」など、スマホの長時間利用がデメリットのひとつとして浮かび上がっています。

スマホを持たせるときの注意点

子どものスマホ依存やトラブルを避けるためにも、スマホを持たせる際は使い方について家庭でルールを決めておくと良いでしょう。法律でも子どもにインターネットを利用させる際の保護者の責務が規定されています(※3)。

ポイントは保護者が一方的にルールを決めるのではなく、子どもと一緒に作ることです。お互いが納得し、尊重できるルールは長続きします。ルールが守れなかったらどうするのかを決めておいたり、子どもの成長に合わせてルールの見直しをしたりするのも大切です。

ルールを作る際は、大手キャリアなどが提案している"ルールリスト"を参考にすると良いでしょう。また、文部科学省や東京都民安全推進本部が推奨する「全国統一スマホデビュー検定」を親子で無料受験するのもおすすめです。スマホを利用する準備ができているかどうか、可視化するきっかけになることでしょう。

利用料金を安く抑えるには

いよいよわが子のスマホデビューです。とはいえ、毎月かかる料金を考えるとさらなる出費に頭を悩ませるご家庭もあるのではないでしょうか。

総務省によると、大手キャリアによるモバイルサービスの月額通信料金は、13歳から19歳では「3,000円~3,999円」がもっとも多くなっていますが、「5,000円~5,999円」「6,000円~7,999円」も同じくらいいることが分かっています。
一方、スマホをMVNO(いわゆる「格安スマホ」)で利用している13歳から19歳では、「1,000円~1,999円」がもっとも多く、「2,000円~2,999円」も含めると6割以上がこの金額内に収まっています。
ボリュームゾーンで月額料金を比較すると、その差額は約2,000円ですが年間で見ると約2万4,000円もの差になります。

総務省「令和元年 通信利用動向調査報告書(世帯編)|図表9-12 モバイルサービスの月額の通信料金(スマートフォンを利用)(令和元年)」を基に作図

格安スマホを利用すると、大手キャリアと比べて通信料が安く抑えられるメリットがあります。データ通信専用や通話プランなど、さまざまな契約形態があるため、子どもの使い方やご家庭の方針に合ったプランを選ぶことで利用料金が節約できそうです。

また、格安スマホにも、ハイエンドユーザー向けから初心者向けまで幅広い端末が存在します。仕様説明やインターネット上のレビューを比較しながら、子どもにとって最適な格安スマホを探してみるとよいでしょう。ただし、MVNOでは、大手通信キャリアが発行するメールアドレス(@の後に「docomo.co.jp」などがつく)は利用できません。Gmailなどのフリーメールを活用する必要があります。
加えて、大手通信キャリアのように全国に点々とショップがありません。何かトラブルがあった場合にはネットで調べたり問い合わせたりするなど、自分で解決しなくてはならないことを理解しておきましょう。

なお、格安スマホの利用は子どもに限ったことではありません。年代問わず、誰もが利用できます。

お子さんのスマホデビューを機に家族全員の通信キャリアや料金体系を見直してみることをおすすめします。

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