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我が子が巣立った後、「老後」=セカンドライフを考えてみる(前編)

kurashino

今回は、わが子が巣立ったあとの「老後」について、前編と後編に分けて考えてみたいと思います。前編は、わが子が巣立ったあとの「自分のことは自分でできる」余裕がある年代、後編は、「自分のことが自分でできなくなる」時の過ごし方です。

自分のことが自分で出来るうちにできるたけ楽しみたいもの

子どもが巣立った後の老後は......

「子供が巣立った後でもあれこれ子供や孫の世話をやく」
「現役時代には取り組めなかった趣味に時間を気にせず没頭する」
「訪れたいと思っていた名所旧跡に行く」

というのが定番となっています。このように、自分のことが自分で出来きるうちはできるたけ、孫と遊んだり、夫婦ふたりで旅行をしたりと楽しみたいものです。いずれ自分のことが自分で出来なくなる時が来ます。そうなってしまってからでは、行きたくても自由に旅行に行ったり、子供や孫に会い行くことが出来なくなってしまいます。

ただ、これらは全て「お金」「健康」「時間」の3つの条件が揃ってはじめて実現できることです。2020年1月より流行をもたらした、いわゆるコロナショックによりこの3つの条件のほかに「移動」という4つのめの条件が加わりました。健康でお金があって時間もあっても、移動ができなければ、夫婦二人だけの楽しい計画は実現できなくなります。

コロナショックは多くのパラダイムシフト(当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること)を我々にもたらしたと思います。

近い将来、自分のことが自分で出来なることを認めて準備をする

次に、いずれは自分で自分のことができなくなってしまうことを認めましょう。その時のために、今から身の回りの整理整頓を行ってほしいのです。

コロナショック時のステイホーム中に、外に出かけられないなら、お家で快適に過ごそうと、家の中の不要なものを処分したり、模様替えをしたり、家具を買い替えたりする方もいらっしゃいました。このようにご自宅で快適に過ごせる環境づくりも、自分のことが自分で出来るうちにやっておきたいものです。

柴沼さん

家の中を綺麗にすることで、将来施設には頼らず、ずっと我が家にいたいという気持ちが強くなり、気持ちが若返る方もいらっしゃいます。

そういえば、見渡してみれば、トイレの老朽化が目立っていた、キッチン回りもなんとなく劣化が進んでいる。というのであれば、今後「気持ちよく暮らすことができるように将来への投資」と考えてお金を使ってはいかがでしょう。目に付く身近なところを整理して、将来に向けての準備を整えましょう。

エンディング・ノートを作成し、「財産整理」をしておきましょう。

身近なものを見つめるという意味で、欠かせないのが「エンディング・ノート」の作成です。今は一般的に普及しているので、「自分の死後」「葬式」といった意味合いではなく、特に「元気なシニア層」でなければできない「財産の整理」をしておくことは後々のためにとても役に立ちます。

預貯金・株式債券などの金融資産をはじめ、生命保険や不動産の登記がどうなっているか、など通常の状態ならば、ついつい面倒くさくて後回しにしがちですが、月日が経つにつれてますます面倒するものです。

生命保険については定年を機に、火災保険や地震保険は住宅ローン、特に定年を機に見直しをすることが多いのですが、人間は往々にして歳を重ねると昔のことはよく覚えている反面、数年前の記憶は鮮明でなくなるものです。そして記憶力は残念ながら個人差はあっても確実に衰えていきます。それを先延ばしにするのは、先ほどの不用品を見なかったことにするのとまった同じです。

財産を整理しておけば、いざ、車いすになって家の改築工事をしなければならなくなったときに、「そういえば、あの定期預金はもう満期になっているはずだ」と、いうことが思い当たるでしょう。これを整理しないでそのままにしておけば、またローンを組むといった面倒な作業をして、払わなくてもいい金利を払うことになります。子どもや孫にお金を使おうと思っていたけれど、使えないということ防止できるわけです。

柴沼さん

時間に余裕があり、歳はとったとはいえまだまだ元気という方は、エンディング・ノート作成の絶好の機会です。エンディングというといかにも「死期が近い」という風にとらえるかもわかりませんが備忘録(メモ)にまとめると考えましょう。

エンディング・ノートに「こんな葬儀をしてほしい」というような死後の希望を書くのも一つです。そういったことは、普段生活を共にしている家族ならば、あえて言ったり書いたりしなくても汲み取ってくれる場合もあります。また、その時の状況によって本人の希望通りになるかどうかわかりません。つまり残された遺族次第です。

ですが、どんな財産がどこにどんな風に保管されているのかがわからないと、遺族に大きな負担をかけることになります。それ以前に、自分が誰かの助けなしで生活を送ることができなくなったときに迷惑をかけることになります。

「定年を過ぎたらこんなことをしよう」「こんな風に生活しよう」という計画を立てていられた方は大きな変更を余儀なくされることになりましたが、自分の力で解決できないことって意外と多いもので、それは予期しないタイミングで訪れるものです。予想できないので、あらかじめ準備することはできません。起こってしまってから、柔軟にギアチェンジする、周りの環境に順応することは年齢を問わず求められる資質ですね。

次回は、我が子が巣立った後、「老後」=セカンドライフの後編として、自分で自分のことができなくなる日がいよいよ、という時のことを考えてみたいと思います。

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