夫婦・家族 子供のこと

家計負担も楽ではない子どもの習い事、実際はどこまで必要なの?

kurashino

「習い事をするのはいまの子どもであれば当たり前」というくらいに学習塾やスポーツクラブ、音楽教室など、放課後どこかに通っている子どもの多いのが現代です。その一方、家計や送り迎えといった労力面で負担がかかっているのも事実です。また、いくつもの習い事を抱えて忙しすぎる子どもも増えていることでしょう。
子どもの習い事は何をやらせればいいのか、どこまで必要なのか、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

習い事をさせる理由

子どもに習い事をさせている理由は、「本人の希望」と「親の心配」の2つに大別されるのではないでしょうか。

本人の希望の場合、興味や関心を持っていることがあって、これが「できるようになりたい」、あるいは勉強が好きで「学校の授業では満足できない」に代表されるような純粋なものです。

一方、親の心配に基づくものは、「みんながやっているから自分の子どもにもやらせなければ」という切迫感、「将来の選択肢を広げるためにできる限りのことはしてあげたい」という親としての務め、現在の学校教育に対する不満、などが挙げられるでしょう。

「学校外活動」への出費状況

文部科学省が実施している「子供の学習費調査」の調査項目のひとつに、「学校外活動費」という項目があります。少々古いデータですが、参考までにご紹介します。

政府統計の総合窓口「子供の学習費調査4 項目別経費の金額段階別幼児・児童・生徒の構成比」の情報を基に作図

ここに含まれる主な費用は、学習机や本棚、パソコン、図書や参考書、家庭教師に支払う代金、学習塾と教材費、個人で受ける検定費、習い事の月謝と必要な道具などさまざまです。
このグラフのとおり、習い事をすると月謝だけでなく参考書や道具にもお金がかかりますから、家計への負担は軽いものではありません。

どんな習い事が人気?

では、何を習わせているのか気になるところでしょう。
リクルートマーケティングパートナーズの調査によると、小学生以下の習い事の平均数は1.92。上位にあがるのは、次のようなものです。

  • 水泳       40.8%
  • 英語、英会話   27.7%
  • ピアノ      20.3%
  • 書道       14.1%
  • 学習塾、幼児教室 13.5%

出典:「ケイコとマナブ 2017年 人気おケイコランキング

最も多い「水泳」を習わせる理由には、「心肺機能の強化」「体力づくり」のほか、「小学校で熱心に教えてくれない」などが挙がっています。また、「英語、英会話」は、「受験や社会人になった時に備えたい」のように将来を考えている親が多いようです。
そして、ピアノは、「生活に音楽があると楽しくなると親が思っていたから」「自分が習っていたので」「親と一緒に弾かせたかった」「弾けると素敵と思って」など、親御さんの思いをうかがえる内容が挙がっています。

すべてが今でなければならないのか

子どもの頃は「将来の夢」が変わりがちです。急に飽きたり、何かの影響を強く受けたりすることも少なくないでしょう。もしも、子ども本人が続けることを苦痛に思っているとしたら、本人の時間を奪い、自分も労力とお金を使っている状況が好ましいのかを立ち止まって考えてみましょう。あくまでも本人の希望を第一に考える必要があります。

また、近年では「苦手があるといじめられるかもしれないから」と言う理由で習い事をさせる親もいるようです。そのような場合も、まず本人に「こんなことやってみない?」と提案し、話し合うことが先です。もちろん「いじめられるよ」などとネガティブな言葉であおることはもってのほかです。本人が迷っているようなら、体験レッスンを上手に使うと良いでしょう。
また、習い事を始めた後も、楽しみながらやっているのかを時々たずね、コミュニケーションを取りましょう。

「やめたい」と言い出したら、その理由をしっかり聞くことが大切です。「せっかく続けていたのにもったいない」と言う理由だけで無理に続けさせる必要は無いでしょう。後になって「やっぱりまたやりたい」と思い立つこともあるでしょう。また、小さい頃に経験したものは、大人になってから趣味として楽しむこともできます。

「いま」という時期にすべてを同時にやらなければならないのかも、一考の余地があります。「もう少ししたら」「落ち着いたら」と、長い目で捉えてみてはいかがでしょうか。

部活動にも注目

「何かを得意になりたい」「やってみたい」と言うとき、何も外部のスクールでなければならない、ということもありません。

再び文部科学省の統計から、部活動費用や運動会費用など、「教科外活動」に分類される、金額を見てみましょう。

<教科外活動費(年間)>

小学校

中学校

高校(全日制)

公立

私立

公立

私立

公立

私立

2,714円

1万2,512円

3万1,319円

5万7,008円

4万4,276円

4万4,764円

文部科学省「平成28年度子供の学習費調査|教科外活動の年間支出平均」の情報を基に作図

これは年間総額なので、単純に12で割ってみると、一般の「習い事」よりも、支出がはるかに小さいことがわかります。吹奏楽部で自分用の楽器を購入する、ということでもない限り、比較的軽い負担ではないでしょうか。

「学校の部活では満足が行かない。もっとレベルの高い場所で続けたい」。そういう場合には、学校外で月謝を払いながら続けることを検討しても良いでしょう。

まとめ

これは学校の授業にもいえますが、どんな習い事にも、先生との「相性」があります。習い事をさせる場合、その辺りにも配慮してあげると良いでしょう。また、親子の希望が合致すればベストですが、そうでないときは、子どものライフサイクルやライフプランにも目を向けてみてはいかがでしょうか。

子どもの可能性は無限大です。何がのちに役に立つかはわからないものです。それだけに、習い事で生活があまりにきゅうくつになることで逆に可能性を狭めてしまわないよう、良い時間を過ごせるようにしたいものです。

HOT

-夫婦・家族, 子供のこと
-