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結婚しない息子、娘。子どもの「おひとりさま」の老後はどうなる?

kurashino

いくつになっても、子どもの将来は気になるところですね。
現代では、40代や50代で独身という人がいるのはそう珍しくありません。しかし、親としては、中年期を迎えても結婚しない子どもを見ていると、先々が心配になることでしょう。

このまま独身を続けると子どもたちの将来はどうなるのでしょうか。また、親としてできることはあるのでしょうか。

単身世帯・未婚率は増加傾向

単身世帯の割合は増加傾向にあります。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2040年には全世帯に占める単身世帯の割合は、4割にのぼるそうです。
なかでも、高齢になると単身世帯のみが増加し、2040年には、世帯主が65才以上の全世帯数に占める単身世帯の割足が40.0%、世帯主が75才以上の全世帯数に占める単身世帯の割合が42.1%に達すると推測されています。

単身世帯増加の一因になっているのが、現在の未婚率の高さです。男女の未婚率を年齢別に推計した結果が、下の表です。

未婚であることが珍しくない現在の40代が60代になる頃には、「60~64才」「65才以上」の未婚率が、2015年の水準から格段と上昇します。

「おひとりさま」で高齢になるということ

少し前までは「独身貴族」という言葉もよく使われ、なんとなく余裕のある生活をしているように語られていた中年期の独身ですが、実際のところ、長い目で見るとリスクに満ちていることは間違いありません。
ライフイベントのなかでお金がかかる大きな要因のひとつは、「子育て(教育費)」ですが、独身者はそれらの費用がかからないぶん、表向きは生活に余裕が生まれます。

ただ、「おひとりさま」ならではのリスクに留意しておかなければなりません。もともと単身世帯は、2人以上の世帯と比べ、ひとり当たりの家賃や光熱費などの負担は割高になります。

なかでも最も困るのが、病気やケガをしたときです。休業状態になってしまうと収入が急減しますが、独身者にはこれを補う人がいません。また、ひとり暮らしの場合は自宅で不自由をしてしまうと、労力の面でも日常生活で家族の協力が見込めません。外食代が増えたり、家事サービスを利用したりする可能性が出てきます。移動や通院も場合によってはタクシーで、となってしまいますので、出費がかさみがちになります。

こうしたリスクは、現実のものとして存在していますので、配偶者がいる場合よりも常に多めの貯金があるのが好ましい状態です。

また、昨今は年金の受給開始時期や金額について不透明な部分も出てきていますので、お金の使い方にはより慎重になる必要があります。加えて、親の介護をしなければならない年代になると、その負担も非常に大きなものとなります。

金銭面だけではない「おひとりさま」のリスク

単身であることのリスクは、金銭面だけではありません。本人が高齢化し、親がサポートできない年代になってくると、さらに大きな問題が生じてきます。

現在、中年期で独身の場合、「いずれは老人ホームに入れば、大して人の世話にならなくて済む」と考えている人もいるかもしれません。しかし、そうはいかないのが現状です。

老人ホームへの入所は、一般的に保証人や身元引受人を必要とします。保証会社を利用できる場合もありますが、やはり通常より経費がかかる可能性をここでも排除できないでしょう。日頃から入院時の買い物や用事を気軽に頼める人、きょうだいや友人、知人でも良いのですが、そのような「何でも頼みやすい仲間」の存在が必要になります。

本人が会社に属しているあいだは周囲に人も多く、なんとかなる場合もあるでしょうが、退職後は、そうはいかなくなるかもしれません。ひとりきりにならないように気をつけておく必要があるでしょう。

親にできることはある?

生涯を独身で終えそうな子どもに対して、親として何かできることがあるのか、気になるところかと思います。

一定の年齢になってしまうと、親がしてあげられることは、ほとんどありません。できるとすれば、自分たちのことで煩わせないようにしておくこと、に尽きます。特に自分たちの介護については、可能であれば、一時金こそ高くつきますが、からだが動くうちに「落ち着き先」を考えておくことで、安心感を与えられるでしょう。

また、見落としがちなのが財産です。財産を相続させることが、必ずしも良いものかどうかは考えておく必要があります。

たとえば自宅などの不動産の場合、自分たちの死後に誰かが住む予定があれば良いのですが、そうでない場合は、相続したところで処分に困るうえ、固定資産税の支払いがかえって負担になる場合もあります。

自分たちの介護、その後の財産相続などについては早めに話し合っておくのがよいでしょう。

結局のところ、親も子もお互いのためにできることは「自分のことは自分でできる」ように万端の準備をしておくことに尽きそうです。
お互いに判断能力があるうちに、老後の決まりごとを作っておくことから始めてみてはいかがでしょうか。

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