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厚化粧よりずっと若く見える「50代向けナチュラルメイク」の方法

kurashino

年齢を重ねるにつれ、どんな人でも今までになかった肌悩みに直面します。シミ、シワ、たるみ......鏡を見るたびに、がっかりした気持ちになってしまう方もいるかもしれません。
そんなとき、ついやってしまいがちなのが、肌悩みをカバーするために化粧品を厚塗りすること。しかし、それこそが"実際の肌年齢より老けて見える一因"であることを、ご存じでしょうか。

実は、50代のメイクは厚化粧より「ナチュラルメイク」の方が適しています。この記事では、その理由を解説したうえで、今すぐに若々しく変身できるナチュラルメイクの方法をご紹介します。
肌本来の若々しさを最大限に引き出すテクニックを、ぜひ習得してくださいね。

厚化粧すると老けて見えてしまう4つの理由とは?

「シミ・シワ・たるみなどの肌悩みを、できるだけカバーしたい」と望むのは当然のこと。ですが、カバーするほど老けた印象になってしまうのは、なぜなのでしょうか。

そこには、明確な4つの理由があります。若々しいメイクのコツを習得するために、まずは厚化粧が老け見えを引き起こすメカニズムを、理解しておきましょう。

①透明感が消える

まず、厚化粧をすると「透明感が消える」という問題が起きます。
透明感は肌にとって重要です。「若く見える肌」と「老けて見える肌」の違いは"透明感"にあるのです。

ファンデーションやコンシーラーなどの化粧品には「顔料」が配合されています。顔料は、肌の上にのって色味を調整する役割を担っています。シミやそばかすを隠すために効果を発揮しますが、厚化粧で必要以上の顔料が肌につけば、透明感まで消し去ってしまいます。

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ここで重要なポイントは「仮にシミやそばかすをすべてキレイに消し去ったとしても、透明感がない肌は若く見えない」ということ。多少のシミやそばかすが見えていても、透明感がある肌の方が若く見えることを知っておきましょう。

②肌の乾燥感が目立つ

厚化粧をすると「肌の乾燥感が目立つ」という問題も発生します。
肌の印象は、"うるおい度"によって変動します。たとえば、スキンケアで保湿した直後の肌は若々しく見えますが、暖房の温風が顔にあたる乾燥した部屋にいれば、ものの数時間で老けた印象に変わることもあります。

先ほど解説した「透明感」と並んで、若々しい印象を作るカギとなるのが「うるおい感」なのです。
ところが、厚化粧をすると肌のうるおい感が失われ、乾燥が目立ってしまいます。以下は、ファンデーションを塗る前と塗った後の肌を比較した写真です。

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ファンデーションを塗る前より塗った後の肌の方が、肌年齢が上に見えるのがおわかりいただけるでしょうか。これと同じことが、厚化粧によって引き起こされているのです。

③シワと毛穴が浮き彫りになる

化粧品を塗りすぎると、「シワと毛穴が浮き彫りになる」という問題も起きやすくなります。
シワや毛穴は、肌に立体的なデコボコを生じさせる肌悩みです。この"デコボコ"がくせもので、化粧品が均一にのびるのを妨げてしまうのです。
肌のへこんだ部分には、必要以上の化粧品がたまりやすくなります。

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結果、目立たせたくないシワや毛穴が却って目立ってしまい、老けた印象を際立たせてしまうというわけです。

④濃いポイントメイクは古い印象を与える

ここまで肌の質感に焦点をあてて、ベースメイクについてお話してきました。加えて「アイメイク」「リップ」といったポイントメイクも、厚化粧では老けた印象を強めてしまいます。
その理由は、2000年代以降「ナチュラルメイク」がトレンドのベースになっているからです。
特に、1980年代前後に流行したような、"華やかで強い色を使ったメイク"には注意が必要です。ビビットな口紅や鮮やかなアイシャドウには「昭和のバブル時代」を連想する人が多いため、それだけで「昔っぽい印象」を与えてしまいます。

若々しい印象にしたいからといって、必ずしもトレンドを追いかける必要はありませんが、「違和感なく肌になじむナチュラルメイク」は、若見えテクニックとしてぜひ押さえておきたいポイントです。

50代になったらマスターしたい若見えナチュラルメイクのテクニック

「厚化粧が老け見えの原因になる」ということは、よくご理解いただけたかと思います。では、どんなメイクをすれば若々しい印象を作れるのでしょうか。
ここからは、50代になったらマスターしたい若見えナチュラルメイクの実践テクニックをご紹介します。

①念入りにすべきはメイクではなくスキンケア

若々しい印象を作るためには「透明感」と「うるおい感」が重要であるとお伝えしました。
透明感とうるおい感をアップさせるために、まずはスキンケアを念入りにしましょう。メイクに入る前に、水分をたっぷり含んだ肌に整えることが大切です。

スキンケア化粧品は「高保湿タイプ」を選びましょう。「高保湿」「しっとり」「エイジングケア用」「年齢肌対応」などの表記があるものがおすすめです。また、スキンケアの最後に、熱いお湯で絞った「蒸しタオル」を顔に載せることで、スキンケアの浸透が高まります。

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蒸しタオルを顔に2〜3分あてると、透明感とうるおい感がグッと際立ちます。毎朝の習慣にしてみてください。

②日焼け止めだけはきちんと塗ること

ナチュラルメイクは「引き算」のメイクです。使う化粧品の数を減らしたり、塗る量を減らしたりします。しかし「引き算してはいけない化粧品」もあります。それは「日焼け止め」。なぜなら、肌老化の主な原因は紫外線による日焼けなのです。「ナチュラルメイク」を徹底するあまり、何も塗らない素肌のままで日光を浴び、肌老化が進んでしまっては本末転倒。
化粧下地・コントロールカラー・ファンデーション・コンシーラーなどの化粧品は引き算してOKですが、日焼け止めだけは引き算せずに、毎回きちんと塗るようにしてください。

普段のナチュラルメイクには、"日焼け止め"と"薄化粧"の機能が一体化した「BBクリーム」もおすすめです。ファンデーションを塗る必要がないので、簡単にナチュラルなベースメイクが完成します。

③ファンデーションよりチークにこだわる

ナチュラルメイクの肌作りでこだわりたいのは、ファンデーションよりもチークです。チークは、肌に血色感をプラスするためのもの。肌の下から血色が透けて見えているかのように演出できるので、「透明感にあふれた肌」という印象を与えることができます。

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また、50代以降の肌は"黄み"が増える傾向にあります。そこでチークも黄みを含んだ色を選ぶと、ナチュラルになじみやすいでしょう。
「コーラルピンク」「オレンジベージュ」など、カラー名に「コーラル」「オレンジ」などが入っている色が、黄みを含んだ色になります。

④どうしても気になる部分だけコンシーラーで消す

ナチュラルメイクで若々しく見せるためには、「どうしても気になる部分だけをコンシーラーで消す」というテクニックが重要です。たとえば、濃いシミをそのままにしておくと、老けて見える原因になることがあります。ですが、広範囲にコンシーラーを塗れば、肌全体の透明感が失われ、やはり老けて見えてしまいます。

そこで、どうしても気になる部分だけ限定でコンシーラーを使うようにしましょう。コンシーラーを塗る面積はできるだけ小さく、欲張らずにピンポイントで使うのがコツです。

⑤パール入りのパウダーは50代の味方

今までコンシーラーやファンデーションを駆使して肌悩みをカバーしていた人にとって、ナチュラルメイクへの切り替えは、ハードルが高く感じるものです。
そこでぜひ有効的に使いたいのが「パール入りのパウダー」。
"厚化粧"が透明感もろとも肌悩みを覆い隠すメイクだとすれば、"パール入りのパウダー"は透明感を際立たせながら肌悩みを光で飛ばすメイクです。

テレビに出演する女優さんの顔に、明るい照明が当てられていることがあります。シワやシミが飛んで肌をきれいに見せる効果があるのですが、パール入りのパウダーでも同じ効果が狙えます。

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やり方は、ベースメイクの仕上げにパール入りのパウダーを大きなフェイスブラシに取って、顔全体にのせていきます。このとき、小さなフェイスブラシではムラになりやすいので、大きなフェイスブラシを使うことがポイントです。

毛穴やシワが気になる肌も、パール入りのパウダーで光をプラスすることで、"でこぼこ感"が目立たなくなります。

⑥ポイントメイクは「浮いていないか」をチェック

最後に"ポイントメイク"について。顔を合わせた途端、その部位にパッと視線が行くような「全体から浮いているメイク」は避けましょう。
具体的には、派手な色の口紅や濃すぎるアイメイク、極端に形を作った眉は50代には不釣り合い。 ポイントメイクの色は、肌にナチュラルに合う「なじみ色」を選ぶようにします。

口紅はビビッドな赤やローズピンクは避けてベージュ系を選んだり、アイライナーを黒からブラウンに変えたりすることで軽さが出て、若々しい印象になります。

自然体でいることが結局いちばん美しい

私たちはなぜか「作り込まれた若々しさ」が苦手です。「若作り」と揶揄したり「痛々しい」と評してしまったり。
もちろん、若くいたいという努力を否定する権利は、誰にもありません。その一方で、本質的な部分では誰もが「自然体でいることの美しさ」を知っているのかもしれない、とも思うのです。

現在の自分を否定するかのような度を超した若作りより、ありのままを受け入れたナチュラルなメイク が若々しく感じられるのは、そのせいなのかもしれません。
自然体でいることが、結局いちばん美しい。そんな気持ちを込めて、ナチュラルメイクに取り組んでいきましょう。

※「令和2年度平均年収と学歴調査

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出所)筆者撮影・加工

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